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7月15日開催:2023年度第1回勉強会「女性に対する暴力VAW—精神科外来からの報告」(オンライン)

2023年度 第1回勉強会/オンライン

女性に対する暴力VAW—精神科外来からの報告

このイベントは終了しました

日時2023年7月15日 (土) 18:00-20:00/17:50開場
オンライン配信配信URLは、参加申込が完了した時点でご連絡します。
参加費会員:500円
一般:1,000円
学生:500円(大学学部生まで、学年入力欄あり)

当会では随時会員を募集しております。ご入会いただきますと、今後の勉強会は会員価格でご参加いただけます。入会ご希望の場合は、「入会のご案内」をご覧ください。なお入会手続きには1~2週間程頂戴しております。何卒ご容赦ください。

講演概要

トラウマ(心的外傷)はメンタル不全のもっとも重要な原因です。特に回復が困難なメンタル不全の背景にはたいてい、子ども時代からの積み重なるトラウマ体験があります。トラウマが注目されたのは戦争や自然災害がきっかけでした。しかし、そうした非日常的な出来事ではなく、むしろ日常の一部である人から人への暴力こそがメンタルヘルスへの影響が大きい、と現在では考えられています。その意味で、暴力は人権の問題であると同時に公衆衛生の問題でもあります。

今回私に与えられたテーマはトラウマでしたが、暴力のないところにトラウマはありません。このことを明示したい、との思いで「女性に対する暴力(Violence Against Women; VAW)」を講演のタイトルに選びました。

私たちのメンタルクリニックには多様な問題を抱えた方が訪れます。それゆえ、私たちは日々多種多様なVAWに遭遇します。クリニックを訪れる女性たちの体験する暴力は、性虐待、性犯罪、セクシュアルハラスメント、DVといった狭義の性暴力にとどまりません。たとえば本会の会員の多くが関心をお持ちの妊娠出産を巡っても、女性たちは様々な暴力にさらされ傷ついています。

講演では、クリニックで遭遇するVAWについて、仮想ケースを交えて具体的に紹介します。また、私たちが被害者・サバイバーとの関わりで心がけていることについてお話します。そしてその背景である家父長制という名のVAWがビルトインされた社会についても考えていけたらと思います。

この講演がみなさまにとって、改めてVAWについて考え、それぞれの現場で、そして市民としてできることを考えるきっかけとなることを願っています。

講師紹介

山田嘉則

クリニックちえのわ 医師

弁護士を目指して最初は法学部に入りましたが法律に興味が持てず、卒業したのは文学部です。大学時代に報徳会宇都宮病院事件があり、精神障害者が人として尊重されていない、と思い精神医療の世界で働こうと医学部に再入学しました。
1994年に医師免許を取得し、精神科では長期在院者の退院支援、性暴力被害者のメンタルケアなどに取り組み、精神科以外でも在宅医、緩和ケア医としても活動してきました2017年より兵庫県明石市(明石駅前)でクリニックを運営しています。これまでの経験を活かしつつ「かかりつけ精神科医」のスタンスで診療をおこなっています。

参加方法

Peatixからお申込みください。

※お申込の際の個人情報は、申込後の事務連絡、統計資料等の作成に使用いたします。利用目的以外での使用は、一切いたしません。

※Zoomによるオンライン開催となります。
※ご購入後のキャンセルにつきましては承れませんので、予めご了承ください。