2021年度 第2回勉強会報告
性交痛解消の活動~情報提供サイトFuanFree/ふあんふりーと商品開発など~

2021年度 第2回勉強会報告

性交痛解消の活動

~情報提供サイトFuanFree/ふあんふりーと商品開発など~

講師紹介

小林ひろみ

うるおいヘルスケア株式会社 代表取締役。性と健康を考える女性専門家の会 副会長。

2008年よりアメリカの潤滑剤「アイディルーブ」の輸入販売をはじめる。創業から性の健康に関連するセミナー、学会に多数参加。性交時の潤いと女性ホルモンが関係していることから2014年に更年期のメノポーズカウンセラーを取得。しかし性交痛の原因は潤い不足だけではないと気づき、もっと多様な原因、解決策があることを伝える情報サイトFuanFree/ふあんふりーを2020年に立ち上げる。商品販売と並行して性交痛と人の関わりを考えるアクティビティストとして活動中。

ヨガジャーナルオンライン コラム連載中
一般社団法人 性と健康を考える女性専門家の会 副会長/日本性科学会(JSSS)/NPO法人 更年期と加齢のヘルスケア/NPO法人 女性の健康とメノポーズ協会 会員

講演概要

昨年7月に「性の健康」の概念をベースにした性交痛に特化した情報サイトFuanFree/ふあんふりーをリリースしました。
若い頃から性交痛に悩み、原因が見つからない中、偶然に米国の潤滑剤を輸入販売することになり13年が経過しました。その潤滑剤を使うと7割ほど痛みが減りましたが、どの医療機関で診てもらっても痛みの原因は不明のままでした。
販売を続けながら、自分の痛みの原因を探すためと商品を売るための女性の性の健康の基礎知識をつけるために本会の勉強会をはじめ、学会やセミナー、イベントなどに参加してきました。

そこで、真剣に性に取り組む医療者や教育者、活動家、性をポジティブに伝える/販売する人たちと出会えました。その方たちからSRHR(性と生殖に関する健康と権利)、包括的性教育、性被害、ジェンダー問題、性に関する医療などについて学びを深めるベースを教えて頂き、痛みの原因を紐解くこともできました。ユニークな面ではトークイベントで、専門家やメーカーからポジティブに紹介されるグッズや体位の話から、痛みを減らす工夫にも繋げられると思い相談させてもらったりしました。

どれも性交痛に関連する貴重な情報で自分だけ持っているのはもったいない、この情報がどこかにギュッと集まっていたら役に立つのではないか、と当会の早乙女会長と会員であり性の健康イニシアティブを主宰する柳田さん、ラブライフアドバイザーのOliviAさん、公認心理師の潮さんからご協力を頂きFuanFree/ふあんふりー情報サイトを誕生させました。性交痛は女性なら誰でも起こりうる身近な痛み。自尊心が傷ついたり、痛みのトリガーが他者(パートナー)であることから精神的なダメージは計り知れないものと感じます。

まだまだ道半ばですが、できるだけ痛みが少ない、喜びがある、をめざした情報サイトと商品、そして性交痛をとりまく現状の課題などもお話したいと思います。

性交時の痛み特化した情報サイトFuanFree/ふあんふりー
https://fuanfree.com/

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