第24回：ほぼ閉経した52歳の妻と四年ぶりにセックスをしたら妻の感度がよくなっていた。なぜ？

2022年12月6日 2022年12月6日

pwcsh

56歳男性、タワー様からのご相談です。

「妻52才。ほぼ閉経している。四年ぶりにセックスをしたら、妻の体の感度が良くなっていた。それまでの四年間、妻に性的な刺激を与えたことはない。加齢により体の機能が著しく低下するこの時期に、何もせずに機能向上ともとれる下記のことが生じることがあるのか教えていただきたい。

乳首をさわると体をピクつかせる反応をしたが、これまでそのような反応をしたことは一度もない。指を挿入し膣を刺激すると、いわゆる中イキをしたが、中イキも今まで一度もしたことはない。
更年期に四年もの間なにもしなければ、膣は硬くなり、挿入すらままならなくなると思っています。妻のこの体の変化は、例えて言うなら、四年間筋トレせずにビール腹がバキバキのシックスバックになったのと同じに思えるのです。つまり私は、妻は筋トレをしていたのではないか？と思っているわけです。どうか分かりやすく教えてください。よろしくお願いします。」

先生、教えてください。

今回も、貞夫先生からタワーさんへ、文章でのお答えもいただいています。

message
〜タワーさんへ〜

子どもさんがいるのかどうか、書かれていませんが、

「閉経が近いことで、妊娠の心配がなくなった」のお連れ合いはでリラックスしてsexを楽しめる。
逆に、いつ排卵かがわからないから、妊娠してしまわないかと、ドキドキしている。
閉経間近で「女性でなくなったと思われるのでは」と心配していたら、求めてこられて、連れ合いの夫に対する感じが変わった。
人間の体の機能の加齢変化について、分かったようなことを言われているけれど、本当のところ「何も分かっていない」と言ってもいいくらいなのです。
大体、個人差が大きい。4年間性的刺激を与えていないのに機能向上しているお連れ合いがそこに存在するのは事実でしょう？その変化を楽しめば良いのです。14歳で妊娠することもあるし、50歳を超えて妊娠する女性もいるのです。
4年間放って置かれたのに、求められれば嬉しくなるのは、当然と言えば当然です。
『この頃、若返ったね。何かやってるの？』と尋ねれば「あなたもやってみたら・・」と言われるかもしれません。

「分かりやすく」というのは難しいですね。女性という生き物は分かりにくい生き物です。男性もそうではないでしょうか？

堀口貞夫（60年間、産婦人科医一筋）