第34回:膣が痛すぎる
ここさん(9歳・女性)から、「膣が痛すぎる」という1行だけのお悩みです。
今回は、雅子先生、貞夫先生に加え、当会会員の森下さん(助産師)がここさんのご相談にお答えしました。
貞夫先生からは、これだけではよくわからないけれど、との前置きのあとに、いくつかのお話がありました。
「いつも痛くて、それがふだんに比べて痛くなったのか?痛みは、眠れないくらい痛いのか?痛みはいつからなのか?よその人にいたずらをされたりしたことがあったのでしょうか?いろいろなことを聞かないと、わからないです。
おしっこをするときにしみて痛い場合は、膣に傷があって、尿がしみて痛いこともあります。膣が痛いのか、外側が痛いのか?痛みの様子を教えてください。傷がないかどうか、見ないとわからない。最近は昔と違って女性の産婦人科医も多くいます。こういうときこそ、産婦人科を受診してほしいです。」
助産師の森下さんからは、「本人が自分の性器のことを知ることはとても大事です。性器を見ることに抵抗があると思いますが、手鏡などを使って見て、手をきれいに洗って触ってみてほしい。性器も自分の大切な身体の一部です。9歳で、自分の性器を見て触ることは、とてもいいことだと思います。」とのアドバイスもありました。
産婦人科に行きづらい場合には、近くに「ユースクリニック」があれば、行ってみるのもおすすめです。「ユースクリニック」が近くに見当たらない場合は、もし東京近くにお住まいでしたら、お茶の水と秋葉原の間にある若草プロジェクトの「まちなか保健室」(https://wakakusa-mh.net/)の産婦人科医相談、助産師相談を予約してみてください(https://reserva.be/wakakusapj)。
やさしい女性の産婦人科医と助産師が、無料で相談に応じてくれます。
「性と健康を考える女性専門家の会」には、医師や助産師、薬剤師などの医療者のほか、性の健康の実現を目指している様々な職種、当事者の方々が参加しています。
入会については「入会のご案内」に記載がありますので、性に関して知りたい、話をしたいと思われる方は、ぜひご検討ください。