第30回:若い頃に入っていた宗教の影響か、婚前交渉は悪と、60歳の今でも思うことがあり、悩んでいます。
今回は、ヒロシ様(60歳、男性)からのお悩みです。
ヒロシ様は『19歳から24歳位の時にある宗教に入っていた事もあり、婚前交渉は悪だと今だに思う事があり、頭を悩ませている』そうです。そして『性が氾濫するこの世の中でどう生きてゆけばいいのか?このまま自分を押し通していいのか?』『性欲はあり、この歳になっても女性に興味が無い訳ではないが、遊びでセックスは出来ない性格』とおっしゃっています。
真面目過ぎて面白くないと、若い頃女性に言われた事もあるそうです。
ご自身を〈考えを曲げられない性格〉と意識されていて、そのため『おそらく一生この堅い考えのままでいると思うのですがどう思われますでしょうか。ご指摘がありましたらお願い致します。』というメールをくださいました。
貞夫先生からは、「婚前交渉が悪いというのは、“妊娠”“病気をうつす、うつされる”ということが理由として考えられる。しかし、避妊ができて、病気の予防が完全にできれば、よくないという決まりはないのでは?」「マスタベーションもよくないという宗教もある。日本人の宗教は、ラフなように思う。帰依した宗教を守り通したいのなら、それもありでしょう。」とのお答えがありました。
ただ、今回のご質問だけではよくわからず、またヒロシ様はもっといろいろとお話もされたいのではないかと感じ、「性と健康を考える女性専門家の会」に入会して、専門家や会員と交流するのもよいのではないか、との話になりました。
「性と健康を考える女性専門家の会」には、医師や助産師、薬剤師などの医療者のほか、性の健康の実現を目指している様々な職種、当事者の方々が参加しています。
入会については「入会のご案内」に記載がありますので、性に関して知りたい、話をしたいと思われる方は、ぜひご検討ください。