2025年度 第3回勉強会報告|女性のライフステージをサポートする漢方のチカラ

2025年度 第3回勉強会報告

女性のライフステージをサポートする漢方のチカラ

2025年11月15日開催

講師紹介

塩田敦子

1987年東京医科歯科大学(現東京科学大学)医学部卒業
医学博士 産婦人科専門医 公認心理師
日本東洋医学会漢方専門医・指導医
日本女性心身医学会専門医 日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
日本家族計画協会思春期保健相談士 日本臨床細胞学会細胞診専門医 日本医師会認定産業医
母校にて2年の産婦人科研修後、結婚にともない香川医科大学(現香川大学医学部)産婦人科へ
助手から講師、准教授を経て2012年香川県立保健医療大学保健医療学部看護学科 教授
2021年より香川大学医学部医学科健康科学 教授
2006年から香川大学医学部附属病院女性外来診療部医師併任

講演概要

女性は結婚・出産・子育てをするかしないかに関わらず、いのちを縦にも横にも繋ぐ力をもっており、家族、職場、社会の要といえます。月経、分娩を考えるとわかるように、女性は「待つ」ということを元来、生活のなかで自然に行ってきました。しかし、こうした女性ホルモンのリズムを内在する女性にとって、情報ばかりあふれ、不寛容で効率ばかり重視される現代は、生きにくい時代です。たくさんの役割をこなし不調に悩みながらも、我慢してがんばり続ける女性たちを、「ありのまま」うけとめることでこれまでを肯定して、これからを少しでも楽に暮らしていく手助けができるのが「漢方の力」だと思っています。

「心身一如」の漢方の考え方は、心身のバランスの崩れを整えて自己治癒力を高めるものですが、漢方処方の薬効とともに、漢方医学が包含している聴く・話す言葉の力も重要です。外来受診に至った不調の訴え以外にも、個人と家族の歴史、環境について時系列に沿って聴くことで、本質的な問題がみえてきます。女性をエンパワメントするためには、今見えている部分だけを治療するのではなく、その女性をまるごととらえ、その将来を見据えた診療が肝要です。また社会のあり方が変わっていく中で、運動、食事、睡眠など生活習慣についてのアドバイスも大切で、漢方の養生の知恵が役に立ちます。

陰陽、気血水など漢方の理論、五感を用いる漢方の診断法など簡単に説明し、患者様の例を紹介しながら、あらゆる年代の女性たちのありのままをうけとめ、サポートする漢方の力についてお話しします。

勉強会報告

参加した皆様のご感想
  • 漢方の多彩な使い方を臨床の医師から聞けてよかった。
  • 漢方の利点は、西洋医学とのすみ分けと共存ができる事と思いました。症状や病名でなく「証」や「気」「水」を、その人の身体の特徴や背景を知って診断し、薬を処方すると言ったとても温かい医療に期待です。診療報酬の内外についてはこれからも課題ですね。

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