講演概要

2023年7月13日に性犯罪に関する刑法の改正法が施行された。2017年の改正に引き続く改正である。
演者は、どちらの法制審議会にも臨時委員として参加し、性暴力被害の実態を会議の中で伝えてきたつもりだが、この6年間の変化の大きさを痛感するとともに、新しい法律の施行を注視していく必要も感じる。改正法では、「不同意性交等罪」という名称が使われ、同意のない性交は犯罪であるという基本が明示されるとともに、8つの不同意とされる例が列挙され、実際の性犯罪被害者の心理や行動も考慮したものとなっている。例えば心身の障害、フリーズの反応、虐待に起因する心理的反応、経済的または社会的関係上の地位に基づく影響力による不利益の憂慮などが挙げられている。これらの改正点について、精神医学的視点から、解説し意見を述べたい。

参加方法

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