第37回:行為中に声を出さない方が集中できて気持ちよいのですが、相手にはどう伝えてどう協力してもらえばよいですか?
ペンネームゆいさん、18歳女性からのお悩みです。
「行為中に声を出さない方が集中できて気持ち良く、中イキした事が無いのですが声を出さずにいるとできそうです。しかし、声を出さないと頑張ってる相手に申し訳ないです。私も反応がある方が嬉しいですし、大抵の人がそうだと思います。
なので、もし行為前に「声出さない方が気持ち良いんだけど大丈夫?」と確認を取ってOKだったとしても「我慢してるんだな」と思うと申し訳なくなり気持ちよくなくなってしまいます。一度でもいいから、声を出さずに心も安心して性行為をしてみたいです。
相手にはどう伝えてどう協力して貰えば良いですか?」
今回、雅子先生は欠席でしたが、貞夫先生に加え、日本性科学会認定セックスカウンセラーでもある当会理事、夏目祭子さんにも回答者として参加いただきました。
まず夏目さんから「相手が一生懸命愛撫したり動いているときは、アダルト動画のように声を出し続けて、気持ちがよいんだとアピールしないといけないんじゃないかと、ゆいさんも彼も思いこんでいるのかもしれないですね」とのご指摘がありました。
貞夫先生からも、「日本人はアダルトビデオを見ているから、あれがお手本になっている。本当は、気持ちがよい、が伝わればよく、アダルトビデオで見られるような、同じような強い反応がなくていい。気持ちがよいこと、2人が満足できることがまず第一。アダルトビデオをいっぱい見てきた男性は、女性がそういう(声を出し続けるような)反応をしないと気持ちよくないのかな、と思い込んでしまう。自分が感じていることをそのまま伝えることが大事ではないか。」と、アダルト動画と実際は違うけれど、アダルト動画の出演者の演技を目標にしてしまうような傾向もあるのでは?とのお話がありました。
夏目さんは「『アダルト動画で声を出すのは、映像を盛り上げるための演技で、気持ちよくなくても声を出している』という理解を、二人で共有したらよいのでは?声を出さないと彼に悪い、と思って声を出していると、なかなか気持ちよくなれないのは当たり前。頭で考えると、気持ちよくなれない。ゆいさんが、声を出さないほうが集中できそうと気づいたのはすばらしいと思う。」
貞夫先生も「自分の気持ちを正直にとらえていてすばらしい。何とかして伝わるといい。」と、ゆいさんの気づきに感心しておられました。
では、どうやって、ゆいさんの「気持ちよい」を伝えたらよいのか?
夏目さんからは「頭で考えないで、感じることに集中したほうがいい。本当に気持ちよくなると、思わず体が動いたり、思わず声が出ちゃったりする。思わず、の反応が出てくるのを楽しめばいい。」、貞夫先生からは「こうせねばならないでなく、楽しむのが大事。自分の現在の気持ちが伝わることがどんな場合でも一番大事。」と、まずはゆいさんが感じること、楽しむことが大事、とのアドバイスがありました。
続けて夏目さんから「『私は気持ちがいいんだけどあなたはどう?私は、最初のうちは声出さない方がもっとイクことに集中できそう。私のやりかたでいい?』と、素直にお願いしてはどうか。相手の男性も、ゆいさんが思っていることを素直に伝えてくれたら、うれしいと思う。」とのアドバイスもあり、貞夫先生も同意見でした。
18歳のゆいさんと多分まだ若いお相手のセックスに対しては、
夏目さんからは、「その時間を、素直に、自分の感覚に正直に楽しんでほしい。イカなきゃと、からだが力むとイキにくくなる。これは覚えておいてほしい。イクとかイカないとかどっちでもいいと思って、無心に感覚に集中して、気楽にリラックスしたほうが、おやっと意外な感じでイキやすかったりする。あなたたちだけの世界を一緒に楽しんでほしい。」、貞夫先生からは、「うらやましい。これから先、洋々としている。素直に、あなたなりのやりかたで楽しんでいい。刺激を楽しんで、それに集中していればいい。」との応援のことばがありました。
最後に夏目さんから「まず女性が自分の感覚を優先することが大事。お相手には、それを受け止めてくれる器の男性に育っていただきたい。」、貞夫先生から「男性は射精すると身体全体の力が抜けて、ああよかった、という感じになる。女性も同じではないか?自然に気持ちよくなってきたのを素直に受け止めればそれでいい。」との締めのメッセージをいただきました。
日本性科学会認定セックスカウンセラー、夏目祭子さんへのアクセスは、こちらからどうぞ。
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