2019年度 第3回勉強会
「元気とやる気に溢れる保健師の育成方法」

講師概要

講師

辻本 直美
(医療法人 桜十字 予防医療推進室 マネージャー/保健師)

講師プロフィール

1969年生まれ、熊本済生会病院で看護師として急性期を学び、その後、介護施設・訪問看護ステーションの立ち上げを通じ、経営および0からの組織づくりを経験。
2011年に桜十字に保健師として入職し、特定保健指導の実施率を100%にする健診センターの運用を確立。その後、視野の広い保健師の育成、離職を出さないマネジメントシステムにも着手し、その取組と成果を学会発表をした際には、学会からは論文作成の依頼を受けた。
経営者の目線、働く仲間の気持ち、受診者の要望、多角的な視点を持つ、日本では希少な保健師であり、多数の保険者や企業から講演依頼を受けている。

勉強会報告

2019年11月9日(土)、「元気とやる気に溢れる保健師育成法」と題した勉強会(講演会)を、当会事務局がある東京、築地の(株)朝日エル大会議室において開催いたしました。

講師として保健師で医療法人桜十字予防医療推進室マネージャーの辻本直美さんをお招きしました。辻本さんは看護師として急性期病院に勤務後、介護施設、訪問看護ステーションを設立し、医療・介護の分野に貢献され、長年の夢でもあった予防医療に関わるため2011年に桜十字に入職されました。特定保健指導は対象者に健診結果から、現在の健康状態の問題点を理解していただき、生活習慣改善に向けてモチベーションを維持していくことが重要ですが、桜十字では2300人の実施件数に対し80%の終了者を出しています。
多くの医療機関、組織では部署が細分化されているため一人が幅広く業務に携わることがなく、縦割り構造により他部署との連携を持ちにくいのが現状ですが、辻本さんは職種の壁を取り払い、他職種と問題点を共有し一緒に取り組む体制を整えながら、さらに保健師がすべての保健業務を担当することで視野の広い保健師を育成し、保健師中心の組織作りを構築しました。その結果、産業保健の強化、特定保健指導の実施率・継続率のアップなど、予防医療の質の向上につながりました。さらにこの人材育成により、産休などの休職者が出た場合でも皆でフォローできる体制が整い離職率の低い職場となっているそうです。

会場からは同じ保健師の方々から、人員不足などによる現場の悩みなどのご意見をいただき、予防医療の重要性、それを担う保健師育成と働きやすい職場環境の必要性を強く感じました。