2020年度 第4回勉強会
産婦人科医師の視点から見た
~緊急避妊とオンライン診療におけるメディカルギャップの深刻さ~

講師概要

講師

宋 美玄
(丸の内の森レディースクリニック 院長 産婦人科専門医、医学博士、FMF認定超音波医)

講師プロフィール

1976年 兵庫県神戸市生まれ
2001年 大阪大学医学部医学科卒業 大学卒業後、大阪大学医学部附属病院、りんくう総合医療センターなどを経て川崎医科大学講師就任
2009年 ロンドンのFetal Medicine Foundationへ留学。胎児超音波の研鑽を積む
2015年 川崎医科大学医学研究科博士課程卒業
周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、インターネット、雑誌、書籍で情報発信を行う
産婦人科医の視点から社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上を目的とし活動中

勉強会報告

2021年3月13日(土)、「産婦人科医師の視点から見た ~緊急避妊とオンライン診療におけるメディカルギャップの深刻さ~」と題した勉強会をオンラインで開催しました。

講師として、丸の内の森レディースクリニック院長で産婦人科専門医、医学博士、FMF認定超音波医の宋 美玄さんをお招きしました。宋さんは周産期医療、女性医療に従事する傍ら、テレビ、インターネット、雑誌、書籍で情報発信を行い、産婦人科医の視点から社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上を目的として活動されています。

はじめに日本産科婦人科学会のリプロダクティブ・ヘルス普及推進委員会のメンバーとして、2020年に会員を対象に実施したWeb調査の結果について、リプロダクティブ・ヘルスの言葉は94%が知っているのにリプロダクティブ・ライツになると知っている割合が73%になること、どちらの用語も若い世代の方が知らないことが紹介されました。その後出生前診断における問題点から、本日の本題である日本における緊急避妊のアクセスをめぐる問題点について、保険点数や保険診療と自費診療の課題、産婦人科医のオンライン診療やOTC化に対する意識は割と高いにも関わらず、産科婦人科学会や薬剤師会の反対表明がなされた経過などを説明していただきました。最後に、産婦人科医療には「パターナリズムからの脱却、患者目線でSRHRを考える、社会問題への関心・コミットメント」が必要であると締めくくられました。オンライン診療も含めて、女性が緊急避妊にアクセスしやすい体制を整える必要性を再確認できる貴重な時間だったと感じています。