2018年度 第5回 勉強会「学校における性教育の必要性」

勉強会報告

2019年3月16日(土)、「学校における性教育の必要性」と題した勉強会(講演会)を当会事務局がある東京・築地の(株)朝日エルにおいて開催しました。

講師は当会理事でもある竹下君枝さん。
竹下さんは都立高校の養護教諭(主幹教諭)として38年間勤務した後、現在は秀明大学学校教師学部で後進を育てるお仕事をされています。また一般社団法人日本思春期学会理事、東京思春期保健研究会副会長を務められ、学校性教育を学校現場から語れる第一人者です。

学校現場、特に公立学校では養護教諭も異動があります。異動があるごとに各学校、生徒の置かれている状況と課題を把握することが大切です。その課題を解決するためには学校全体を動かさなくてはなりません。そのために客観的なデータを示すことの重要性を語られました。具体的には保健室に訪れる生徒の状況を数でまとめたり、保健調査や健康実態調査などによって健康課題を把握したりしたそうです。

そのうえで、保健室での個別指導、クラスや学年、全校対象の集団指導を行うわけですが、「より効果的に問題を解決できる」という本来の目的を達成するために、いかに効果的に実践するかが次の課題です。学校現場では「学習指導要領」および「学習指導要領解説」に基づいて教育が行われるという原則があります。その中で、いわゆる「性教育」として保健室、養護教諭だけが行うのではなく、「生物」「保健」の授業、外部講師(産婦人科医、助産師、保健師)を招いての「性教育」そして、生徒が主体的に取り組むグループワークなど、赴任した学校の特色に合わせて「楽しく」「主体的に」生徒が性を学べるためのノウハウを語っていただきました。

また、現在も続いている東京都における都立高校専門医派遣事業(精神科医・産婦人科医)の立ち上げについて、また現在、大学で教師を目指す学生達への「性教育概論」の講義の内容について、竹下先生のこれまでのご経験を存分に教えていただけた2時間でした。